前略
こんにちは、水谷妻です。
今日は『老眼鏡』をテーマにお話しさせて頂きたいと思います。
『老眼鏡』と一言で言っても使い方や使う場面は人それぞれ。
・お家の机の上に置いておいて、新聞や本を読む時に
・お仕事のデスクに置いておき、パソコン作業をする時に
・かばんに入れて外出し、買い物の時の値札や外食の際のメニューを見る為に
・趣味の裁縫やプラモデル作りの時に
・趣味の楽器を弾く際、楽器や楽譜を見る為に
・スマホやタブレットを長時間見る時に
などなど、ご使用されるシチュエーションは様々ですね。
ご趣味やお仕事で小さなもの(文字、数字、針先や針穴、釣り糸、爪や毛先、楽譜、ネジなどの細かいパーツ…etc.)を見なくてはいけない方にとって、なくてはならい相棒であるお手元用メガネ。
雑貨屋さんや100均などでも売られているのを見たことがあるのではないしょうか。
郵便局や銀行などで窓口に置いてあり、借りることができる老眼鏡もその類です。
さて今日は、そのような安価で手に入るお手元用メガネと、当店で処方するお手元用メガネとの違いについてお話ししたいと思います。
これは私自身も眼鏡屋で働く前までは知らなかった事実でしたので、是非ご参考になさって下さい。
まず、安価で手に入る老眼鏡ですが、基本的に眼が良い人用だと思って頂けるといいかもしれません。
皆さんもご覧になったことがあるでしょうか。+2.00、+1.50など、右眼と左眼に同じ度数のレンズが入っています。
同じ度数のレンズ?
9割以上の人は度数に左右差があるのに・・・???
また、レンズの中央(光学中心と言われるレンズのパワーが一番強く、良く見えるポイント)と目(瞳孔)の中心がピタッと合っている人はほとんどいません。
人それぞれ目が付いている位置は違いますよね?
それにもかかわらず吊るしで販売されている安価なメガネをかけてしまうと、人それぞれ見え方のパフォーマンスが変わってしまうのは想像に難くないでしょう。
また基本的にフィッティング調整ができない素材で作られているので顔にとどまってくれないこともあります。
このような理由から、ぱっと手に入って便利ではありますが、雑貨屋さんや100均で売られているお手軽な老眼鏡は「使えたらラッキー」、
そして使えたとしても10分程度の作業なら良いのですが、長時間となると目の疲れの原因になりかねません。
ここまでお話しすればもうお分かりかもしれませんが、当店のようなメガネ専門店の老眼鏡とは、
『しっかりと検査をして最適な度数を出し、各個人の瞳孔の位置に光学中心を合わせ、各々異なる顔の形にピタッと気持ちよくおさまるメガネ』となります。
さらに、見る対象物(本、パソコンのモニター、楽譜、裁縫道具の針etc.)までの『距離に合わせて度数を選定』します。
すなわち、ご自身の眼の状態と見たい距離を考慮したオーダーメイドのような老眼鏡が出来上がるのです。
オーダーメイドですので、しっかりとした検査の他に問診や対話が必要であり、老眼鏡に適したフレーム選びからフィッティングまで全てを含めると時間もかかります。
しかし、そのような時間をかけることで最良の1本に辿り着くことができ、日々のお手元作業のストレスも軽減できるのです。
ここでよく受けるのが、「〇ズキルーペは?」というご質問。
あちらは老眼鏡ではなく「ルーペ=拡大鏡」です。
虫メガネと同じで対象物を拡大して見やすくしているだけであり、ピント合わせはできていないので、人によっては文字などがぼやけたまま大きくなっているだけの場合もあります。
ご年齢が進むにつれて老眼の度合いも進みます。
それによってお手元の作業がやりにくくなりストレスや目の疲れの原因になりかねません。
ちなみに私は年齢的には十分老眼が出てきても良い年頃ですが…、老眼鏡や遠近両用レンズやなどはまだ使わず、単焦点レンズで抗っております。(参考までに、同い年の主人(店主)は8年前から遠近両用を使っています。)
推し活の為にスマホは手放せませんが、そんな時パッと遠くにあるテレビを見るとぼやけます。ピントを合わせるまでに時間がかかるったらありゃしない。
逆もしかり。テレビを見ていて不意に手元のスマホを見ようとするとやはり見にくい。スマホを持つ手を伸ばして見える位置を探さないといけません。
今回のブログを書くに当たり、私が老眼鏡を作るとしたらどういう度数なのかを主人に聞き、その度数を仮枠にセットして試してみると…
なんという事でしょう!
文字の細かい雑誌や新聞を見てみると、文字の濃さが普段の1.5倍くらい⁈
しかもストレスゼロ。
これが若かりし頃の見え方だったのか⁇
試しに推しの写真を見てみると…
!!!
肌色が鮮やか~!
髪の毛やまつ毛の一本一本まで見える~~!(嬉)
可愛いお手手に生えている指の毛までハッキリ~~~!(嬉泣)
大興奮でした。(毛関連)
そんな訳で、抗い続けてきた私もそろそろ次のステージを考えるべきかと。
「推しは推せるときに推せ」ですからね;)
私のような目的がある方もそうでない方も、最近手元の見え方にストレスがあるんだよな…というお悩みをお持ちの方、
上記の通りお時間は頂戴するのですが、お手軽な老眼鏡とは違った、高機能で眼にも優しいお手元用メガネを是非一度お試し頂けたらと思います。
草々
水谷(妻)
名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店ミルヒト
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まだ、累進デビューしていなかったら、一度はアシストレンズにチャレンジして欲しいですね。
その辺りは、店主さんに相談して決めてください。
名古屋なのにカープファン様
いつもコメントを頂き誠にありがとうございます。
仰る通り、アシストレンズへのチャレンジは本格的な遠近両用レンズへの足掛かりになりますね。
主人から揺れるなどの違和感も「ほぼない」と聞いております。
今はまだ抗っておりますが、そろそろ覚悟を決めて累進の世界へ飛び込みたいと思います。
また体験談はこちらにて公表させて頂きますのでその際は是非ご一読下さいませ。
よろしくお願い致します。
店主妻