視力を出したうえで「視覚までケアしている快適な眼鏡」を作ることは難しい。
快適でない眼鏡をかけているがために眼や体に不調をきたし、眼鏡が苦手、挙句の果てには眼鏡をかけなくなってしまった方を数多く見てきました。
「不調が起きない、そんな最適な処方度数へいかに導くのか」
端的に言うとインスタントな検査、ルーティーン検査では「視覚までケアしている快適な眼鏡」へたどり着くことは難しいでしょう。
ミルヒトは、キクチ眼鏡専門学校で学んだ「米国式21項目検査」を支持しています。
理由を一言で言うなら、100年以上の歴史と実績がある検査方法だからです。
そこには数えきれないヒトの臨床データをベースとして、ベストな検査内容と手順が構築されていると学びました。
「適切な検査には時間が必要か」
時間をかければ良いということではありませんが、その人それぞれに合わせて21項目からピックアップして組み立てていきますので、結果的に通常よりも時間を頂くこともあります。
特に「問題のある見え方」のかたへは「21項目検査」でいう「8番以降の検査」を進めさせて頂きますので、仮に全て行うとなると問診時間も含めて40分ほどが目安となります。
内容としては視力以外に眼の傾き、眼の運動能力、両眼のチームワーク等のいわゆる「両眼視機能」を解析し現在の眼の状況を把握させて頂きます。
対して「問題のない見え方」をしているかたへは決して無駄な時間はとらせません。
※基本検査のみで大丈夫な「問題のない見え方」のお客様の中にも自分の眼をしっかりと調べてほしいかたがいらっしゃるかもしれません。
時間は頂きますがご希望とあれば遠慮なくお申し付け下さい。
「補足ですが大事なこと」
「米国式21項目検査」は細かい検査ルールはあると言えど、やり方さえしっかりと頭に入っていればできる検査です。
しかしミルヒトは検査を終えた先がさらに大事であると考えています。
「その検査データを分析してどう活かすか」が処方の重要ポイントとなるからです。
例えるなら皆さんが行う健康診断が良い例かもしれません。
健康診断結果表なるものが手元に届いたとしても、指摘された悪い箇所をどう改善していくかが将来の健康のためには大事ですよね。
検査結果を知るだけではなく、その改善方法を処方度数やレンズの提案と共に、「オプトメトリスト的な視点」でしっかりとアドバイスしていくことが真の眼鏡処方と考えています。
「オプトメトリスト的視点」
視力をだしたうえで「視覚までケアした快適な眼鏡」を作ることは難しい。
冒頭のこの一文を語る上で切り離せないのが「オプトメトリスト」という職です。
オプトメトリー制度のある国と日本のメガネを取り巻く環境の違い
ミルヒトでは、海外で言うところの「オプティシャン」として最適なメガネフレームを提案することは大前提で、眼鏡専門学校で学んだ「オプトメトリスト」としての観点もおろそかにせずに取り組みます。
「見えかたを改善するプロ」と言っても過言ではありません。
オプトメトリストは日本以外の先進国では国家資格にもなっている職業なのですが、日本では公認団体の資格でしかないのが実情で、全国でも合わせて600人ほどしかいません。
「JOAオプトメトリスト」は2023年まで「認定眼鏡士SSS級」という資格名称でもありましたが、現在では「認定眼鏡士制度」が廃止され「JOAオプトメトリスト」単独となりました。
1979年設立の日本オプトメトリック協会(JOA)というビジョンケアを推進する眼鏡技術者団体にて公に認められた資格となります。
https://thejoa.org/
「最適な処方度数の眼鏡」を作るうえで、この資格は一つの目安にして良いかと思いますので頭の片隅に置いて頂けると幸いです。