なぜ眼鏡の道に進んだのか

前略

今回のブログは、店主・水谷が「なぜ眼鏡の道に進んだのか?」という自己満足の記事です(笑


遡ること今から20年以上前...
お洒落が好きな方でしたので、大学4年生のころアパレルから派生するメガネにも興味を持つようになったのがそもそもの始まりでした。

目は悪かったのですが、私のそれまでの視力矯正はコンタクトレンズがメイン。

「最近、雑誌によく載っているメガネセレクトショップに行ってみよう!」

当時は現在のように眼鏡店がそこまで細分化されておらず、〝格安メガネ店〟も無く、〝メガネセレクトショップ〟というジャンルがやっと出てきた時期。
90年代後半、メガネハウスブランドのムーブメントが起こり始めた頃でもありました。


当店でも取り扱いのあるフォーナインズやラフォン。
その他、アランミクリ、オリバーピープルズ、オークリー、LAアイワークス、テオ、リンドバーグなどの欧米勢力...
国産ブランドですとジャポニスムやスピビー、職人シリーズ...
と盛り上がりをみせておりました!

その時代からは数年経ちますが、あの頃を思い出す雑誌がコチラです。
眼鏡 Begin 創刊号 !
もちろん初版 ♪
もしお読みになりたい方がいらっしゃいましたら、お店に置いてありますのでお申し付け下さい。



話は少しそれましたが、私もそのムーブメントにのり90年代後半、某メガネセレクトショップでハウスブランドを初めて購入したのです。
デビューは国産のスピビー(写真下)。
そして数か月後、立て続けにフランス製のファースアファース(写真上)を購入しました。

今、見てみると天地幅がとても狭いですね~。
でも当時はコレが主流でした。



大学卒業後はインテリア関係の仕事に就いておりましたので、社会人になってもう一つを加えた計3本の眼鏡を、TPOやその日の気分に合わせて掛け変えておりました。

例えば
「今日はスーツスタイルだから眼鏡だけはカジュアルにぬいていこう」とか、
「今日は大事な商談があるからキチっとした印象のメタルでいこう」など。

そんなある日、社内で同期の仲間から
「眼鏡って形が変わるだけで大分、印象が変わるんだね。どれも似合っててイイ感じ!」
と言われたのは今でも覚えています。
お世辞だったかもしれませんが嬉しかったですね♪
思い返すと、それが私を〝眼鏡の道〟へ導く最初の一言だったのかもしれません。

そのままインテリア業界で数年が経つのですが、眼鏡への情熱はふつふつと湧き上がっておりました。
「どうしたらオシャレな眼鏡屋で働けるんだろう?」

そこでふと飛び込んできたのが新聞中折の一面【キクチ眼鏡専門学校】の広告でした。

「目指そう、視力と向き合うスペシャリスト!」
そんなキャッチコピーでした。

キクチ眼鏡専門学校のwebです☟

http://www.kikuchi-college.ac.jp/



インテリア業界での仕事を一区切りつけた後〝眼鏡の道〟へ進む決断をするにはそんなに時間はかかりませんでした。
眼鏡学校は通常4年課程ですが「大学を卒業している人たちは2年で卒業できる」ということも後押しとなりました。

「なぜ眼鏡セレクトショップ(お洒落な眼鏡屋さん)に直接、転職しなかったんだろう?」
と思いますが、性格なんでしょうね。
「どうせ職を変えるなら、眼鏡学校で今後の基礎をしっかりと築こう!」
と指針を立てたのでした。

学費は貯金を切り崩し、2年間で眼鏡のありとあらゆる基礎を徹底的に学びました。
検眼を中心に、フィッティング、加工...
眼鏡光学やファッションコーディネート、スポーツビジョンもありました。
今、自分があるのは間違いなくこの2年間があるから。



入学して間もない学校内での印象的な一コマを紹介させて下さい。

ある日、セレクトブランド好きのクラスの仲間で
「アランミクリは形、カラーがいいよね~」
「フォーナインズはキリっとしてて、かけ心地が最高だわ」
「職人シリーズはセルロイドといって特殊な素材なんだよ」
なんて昼休みにわいわい話しておりました。

その日の授業後だったかと思います。
昼休みのその話をかいつまんで聞いていた先生から、
「水谷、眼鏡はさっき話してたデザインやブランドだけじゃなく、ひょっとするともっと奥深い世界があるかもよ。人を助ける知識、技術も身につけたくない?」
と何気なしに笑顔で言われました。

それが【認定眼鏡士SSS】、別名【JOAオプトメトリスト】の世界...
検眼のスペシャリストの称号です。

認定眼鏡士のwebです☟

http://megane-joa.or.jp/about/?PHPSESSID=elp8fudalklicuuq1l6pgfqjk5

入学当初は「メガネはファションアイテムだ」と思い、その方面を学校の2年間で追及していこうとしていた矢先だっただけに、当時の自分にとっては衝撃的な一言だったのは言うまでもありません。
そもそもキクチ眼鏡専門学校は「眼で困っているお客様を救うこと」を第一に考えて作られた学校ですので、先生の言葉は当たり前と言えば、当たり前なのですが...

「お洒落も大事だが、人の眼を救わなければ!」

いま思うと、潜在的にはそっち寄りだったのかもしれません。
眼鏡学校に入学して数か月が経ち、気が付いたら人の役にたちたいという気持ちを強く持っていました。

いずれにしましても、その一言がなければ
私(=ミルヒト)のモットーでもある〝ファッションと見え方(検眼)の両者を追求する〟眼鏡屋人生ではなかったかもしれません。

学校生活は厳しさの中に楽しさもあり、先生方、同級生、先輩後輩といった環境にも恵まれ、2年間の在学中に先ほどご紹介した検眼のスペシャリストでもある認定眼鏡士SSS(JOAオプトメトリスト)の資格を取得することができました。

このあと無事、眼鏡店に就職するのですが、続きはまたの機会に記すとします。

前職からお世話になっている、こうやけいさんのブログ【のーとぶっく!らいふはっく!】にもこの一連の流れがインタビュー形式で記載されていますので、お時間のある時にお読み頂けたら幸いです☟

https://notebooks-lifehacks.com/fourninesother/

「こうやさん、よくまとまった上手な記事だなあ」と読み返す度に思います!
この場を借りてお礼申し上げます。

長文、お付き合い頂きありがとうございました。


草々

店主 水谷

名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト

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