大事な視力検査、視力のお話

前略

大変ご無沙汰な「前略ミルヒトより」になります。
時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。

気付けば先日、お陰様で3周年を迎えることができました。
ご来店頂いた方はもちろん、こちらをお読み頂いている皆さまにも心より御礼申し上げます。

・より心地良い見え方への道具としての眼鏡のご提案
・より可愛らしく、格好よく、お洒落に魅せるファッションアイテムとしての眼鏡のご提案


開店当初からのこの二大コンセプトを崩さずに、4年目も皆様にベストな1本をご提案出来るよう努めてまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。

さて本日の話題は「視力検査」と「視力」のお話です。

   
というのも、先日お客様(50代)から
「私の視力は現在、眼鏡をかけて1.2までしか見えないんですか?
2.0が見えるまでもっと度数をあげて下さい」
というリクエストがありました。

詳しく検査させて頂いてもやはり視力は1.2がいっぱいいっぱいでした。

           

      
最高視力はその人、その人で異なるのはご存知でしょうか。

      
2.0まで出る人や、0.8までしか出ない方。
これは生まれつき先天的な要素もありますし、何らかの影響を受けてしまい後天的な要素もあります。

アフリカ人は目が良くて5.0まで見える!
などと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人にはそれは無理なように、人それぞれ様々な要因で最高視力は異なるのです。

         

勘違いしないで頂きたいのが、

    
【度数を上げる≠視力が上がる】
      

すなわち、度数を上げればどこまでも視力が上がる訳ではないということです。



確かにその方の最高視力までは度数を適切に上げれば視力は上がります。


しかし最高視力が1.2の方にそれ以上の度数を与えても1.5や2.0になるわけではありません。

大切なのは「その方の最高の視力が出る最弱の度数を見極める事」


それを処方することで視機能も良い方向へと改善されます。

       

しかし残念ながら、当店にご来店頂く「目の疲れ」「首、肩のこり」など不調を訴えるお客様の中には、その1.5以上の視力を求めてなのか「度数が強く入っている」眼鏡をお使いの方が多数いらしゃいます。

一般的にこの状況を「過矯正」と呼びます。

実はこの「過矯正」、目にとって、身体にとって、いいこと一つなし…

過矯正になると、毛様体筋という目の中のピント調整時に使われる筋肉が常に張っている状態になります。
例えると、荷物を持ったときに「腕の筋肉が頑張る」あの状態です。

目の中でそんなことが起きているのは、誰しも嫌ですよね。
しかし、意外とこれがあまりに日常すぎて慣れてしまい、知らないうちに慢性化しているケースも多々あるのです…

この状況は目の疲れの症状に留まらず、首肩の不調といったいわゆる眼精疲労、
または「遠くから近くを見る」「近くから遠くをみる」ピント調節の機能不全などを引き起こしてしまいます。

       

ちょっと話が横道にそれますが、ご自身が40歳より前で〝遠くを見る用の眼鏡〟を掛けて、スマートフォンの文字が見づらくなってきていたら、この状態(=過矯正)の可能性が多分にありますので注意が必要です。

   

疲れる眼鏡 過矯正 ミルヒト 名古屋

           

では「過矯正にはなっていない疲れない眼鏡」を作成するにはどうしたら良いのか?

          

当店ではそれは「正確な手順での視力検査」でしか解決できないと考えています。

今回の前略ミルヒトよりではここを掘り下げていきます。

(やっと本題かい!!by水谷妻)

          

      

驚き4 猫

 

              

当店のホームページにもある『米国式21項目検査』、
私が眼鏡専門学校で学んだ検査方法です。

ちなみに世界標準の正確な視機能検査と言われている方法は主に2つ。
アメリカ式とドイツ式だけなんですよね。

当店のHPの「検査のこと」でも少し触れているのですが、この二つ、臨床の数がとても多いのです。


私が支持する米国式に至ってはなんと130年の歴史。

長いです。重みがあります。

         

この米国式21項目検査、
文字通り、21の検査を実施していきます。

        

現在、日本の眼鏡店の大多数の視力検査においては、この21の検査項目のうち「4番、7番」の2つが主に実施されています。
これにお手元の見え方不良をご申告頂いた場合は「14番」が加わります。

       
「え、他は!?」
となるのが皆さんの声だと思いますが、スピーディーな検査を追求する眼鏡店においては省略できるものは省略されているのが現状です。

         

検眼 米国式21項目検査 両眼視機能検査 名古屋

それはさておきこの21項目検査、
皆さんの遠方視時の眼鏡度数の基軸となっているのが「7番」の値です。

この値は、先ほど述べた単なる「4番と7番」の検査だけで導かれるものと、

それに加えて当店が大事にしているそれ以降の「8番~21番」の検査から導かれるものとでは異なると私は考えています。

もちろん同じ検査結果(処方度数)が導かれる可能性もゼロではありません。

          

ではなぜ当店が「8~21」の検査を大事にするのか。

それは、「7」という検査結果に対して「このデータは正しいと自身の中で確信を得たいから」の一言に尽きます。

数学で言うと「7」の結果に対する〝証明〟のようなことを「8~21」でやっていくイメージですね。       

果たして「4と7」のみで出た答えが正しいのか、
自分の中で確かめる作業が「8~21」であり、時間はかかるのですが、そこまでやって初めて正しい処方度数を自信を持って導き出せるのです。

そうすることで当然、先に出た「過矯正」にはなり得ないのはもちろん、大方の視機能不良を把握できます。

          

これは当時の眼鏡学校の先生からの受け売りなのですが、
「この2つ(4と7)だけで3割~4割くらいの人は良いかもしれない」

「たった3割!?」
と私自身(当時20代)、思った記憶があります。

自身のお店を持ったからには、この先生のお言葉をかみしめながら日々の視力検査に真摯に向き合っています。

      

      

        

少し難しい話になってしまいましたが、シンプルにいうとこの21項目検査を正確に実施した処方が「疲れない眼鏡へと導く」最良の方法だと考えています。

時間はかかりますが、見え方で困ってらっしゃるお客様へは最も効果的なのかなと、ここ数年では特に感じていますね。

       

目薬、高性能なレンズ設計、ブルーライトカットをはじめとする各種レンズコートetc.、
疲れない見え方への対策の〝ソフト面〟は進化しているとは言え、各種出揃った感があると私は感じています。


しかし!
その前に重要なのは〝ハード面〟すなわちそのベースとなる処方度数が最も大切なのではないでしょうか。

その上で先の高性能なレンズ及び、コーティングが加われば鬼に金棒ですよね。

         

当店ではあなたの見る環境に応じた最適な処方へ導くことへ尽力致します。

眼鏡の見え方でお困りの方は、宜しければ是非一度ご相談下さい。

草々

店主 水谷

名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト


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