前略
前回の私(店主)のブログから日数が経ちましたが、お約束していました
「お持ちになられる眼鏡の違和感 ~その二~」を少し補足したいと思います。
前回と同じ挿絵を使います。
改めて先回の「~その二~」をお読み頂けると、今回の内容が理解しやすいかもしれません。
下の表のように35歳の方は5.5D(5.5パワー)を持っていて、目と本(文字)の距離を約18.2cmまで寄せて読むことが可能とお話しさせて頂きました。
この数字の関係性にご興味を持たれる方もみえますよね。
調節力が5.5Dの人の近点、18.2cmの導き方。
(実際に「前略ミルヒトより」をお読み頂いた方からご質問を頂きました・感謝)
今回の補足はここの部分のお話しです。
単刀直入に 計算式で 言うと
1÷5.5D=0.1818m・・・
18.2cmとなります。
つまり逆数をとるんですね。
ただし前回もお伝えしましたが35歳の方が〝常時〟使える目ヂカラは5.5パワーの半分の2.75パワーなんです。
(5.5パワー使えるのは短い時間だけですので、調節力1/2法に基づいて )
先ほどの計算式にあてはめると
1÷2.75D=0.3636m・・・
36.3cmとなります。
一般的に35歳の方は、眼鏡(コンタクトレンズ)の遠方用度数さえ間違っていなければ、近点36.3cmであれば長時間でも手元の作業ができるということになります。
ここに「遠近両用レンズの必要性」ということを考えると、計算式的には36.3cmよりも短い距離の手元の作業をしたいときは必要と言えます。
先回の「お持ちになられる眼鏡の違和感 ~その二~」 は数字で紐解くとこういったことからの証明なのでした。
しかし!
私が10代、20代の方に遠近両用レンズを処方することがないかというと
実は全くの〝ゼロ〟ではありません。
それは「調節不全」という症状のケース。
水晶体を膨らましたり、縮めたりする力が弱い、もしくは不安定な症状を指します。
つまり遠くと近くを交互に見る際にピント調節が素早くできない目ですね。
そのような場合に限っては10代~30代前半の方にも遠近両用レンズやアシスト系レンズを処方します。
この症状は通常の検査に加えて、両眼視機能検査(米国式21項目検査)でわかります。
もっと掘り下げると、そのような方に遠近両用レンズ(アシスト系レンズ)を処方するケースもあれば、しないケースもあります。
現在の目の状態かつ、これまで歩んできた目の状態を見極めて、これから先、その方の目のメカニズムが改善されるよう最善の処方を導きます。
今回は小難しい内容になってしまいましたが、
お伝えしたいことは、お一人、お一人それぞれの「目のメカニズム」は異なるということです。
当然、その方々に合ったベストな処方があるのは確かです。
それは決まったルーティーン検査やスピーディーな検査で導かれるものではありません。
「最近、目の調子がしっくりこない」
「以前から目で気になることはあるけど、ないがしろにしている」
「自分にあったベストな眼鏡の処方度数がわからない」
などなど
そのようなお悩みがあれば一度、目の状態を診させて頂ければと思います。
ご自身の「目のメカニズム」だけでも知っておいて損はないはず。
何事も原因がわかると、スッキリしますよね!
ご来店、心よりお待ち致しております。
草々
店主 水谷
名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト
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