前略
今回は、憧れの調光レンズデビューを無事果たした私（店主妻）の、正直な感想をお伝えしたいと思います！
（私的な感想も含まれますので悪しからず。）
さて、まずは調光レンズの復習から。
《調光レンズ》
機能性レンズの一つ。
普通の状態では透明のレンズですが、紫外線に反応して色が段々濃く変わります。
紫外線が当たらなくなると段々薄くなり、やがて元の透明色に戻ります。
需要が多くなるにつれ、最近では様々なレンズの色が選べたり、
可視光調光のレンズも新たに出てきました。
（後程ご説明致します。）
以前、当店のフェイスブックで調光レンズの色の変化をご紹介させて頂きました。
O様写真のご協力ありがとうございます。
下のURLを宜しければクリック下さい☟
言ってしまえば、室内ではメガネ、屋外ではサングラスとして機能するレンズです。
すごくないですか？
恥ずかしながら私はミルヒトがオープンして何日か経って初めてそのレンズの存在を知りました。
その時の私の驚きの様子がこちらに詳しく書いてあります。
☟
さて、その初めての出会いから１年が経った今年７月頃、夏を迎えるに当たりそろそろ…と思い早速作成です。
べっ甲色のボストンフレームに合わせる調光レンズはNikonさんのTransitions GEN8（第８世代の調光レンズ）、カラーは〝エメラルドグリーン〟をチョイスしました！
上から3つ目のカラーです☟
注文したレンズがお店に着いた時からソワソワ、
到着した加工前の〝丸レンズ〟の状態で早速紫外線に当ててみたりします。
おぉ～っ！すごい！！
濃い緑に変わるよ！！！
フレームに合わせてレンズを加工するのは当店では店主にしかできませんので、私は自分の順番が回ってくるのをじっと待ちます。
当然お客様優先。
数日経ち、お客様の加工が落ち着いた頃に出来上がってきました♪
早速出来上がったフレームを掛けてみます。
そして一目散に店外へと飛び出ます！！
おっと、、、店舗前は日陰になる時間だった、
じゃぁそのまま店舗裏へと散歩です。
色変わってる・・・・・のかな？
自分では実感がないので思い切り太陽を睨みつけます（←危険）。
そしてそのまま店舗内へダッシュ！
鏡を見ると・・・
真っ暗！
サングラス状態になっていましたー！！！（喜）
☟
こうなってくると色が変わったかどうか、どれくらいで退色するのか、
気になって気になって仕方ありません。
この日からこのメガネをかけて外出した時は、
隣にいる主人に「色変わってる？」「真っ暗？」「薄っすら？」「もう透明になった？」と状態を確認しまくり。
そんな確認を繰り返す中で気付いた点、個人的感想は以下の通りです。
１、自分では色が変わっているかどうかはあまり分からない
なので、そのメガネをかけている本人はとてもじゃないけれど色の濃さまでは想像もつきません。屋外に出て紫外線を浴びた瞬間から変色し始める為、「今日の眩しさはこんなものなんだ～」と思ってメガネをはずしてみるとものすごーく陽射しが強く眩しかったなんてこともありました。
２、屋内に入ってからの退色具合も自分ではよく分からない
１の通り色の変色具合が分からない為、室内に入った瞬間の明暗の状況も「こんなもんかな～」と意識することもありません。その後徐々に退色する過程もゆっくりなので、気付かぬうちに透明になっていた、室内も言われてみれば意外と明るかったのねという感覚です。完全に透明になるまでには私の感覚では5分前後かかります。
３、１と２の観点から、室内に入った時のレンズの色の濃さでドキッとすることも…
要するに、自分の思い通りにレンズ色を変えることができないので、室内に入った瞬間に真っ暗なサングラス状態になっていることがある訳です。自宅なら何の問題もありませんが、これが公の場で失礼に当たることもあるのではないか、普通のサングラスなら手持ちのメガネに変えれば済むのになと思うことがありました。私の場合はメガネ屋の特権で仕事がらみの場では『特別なレンズなのね』と思って頂けるかもしれませんが、それが通用しない場や人では気遣いが必要だなと思います。
４、夏でも、西日に対しても、このメガネをかけていれば「眩しい」と感じたことがない
通勤はもちろん、毎日のように外を歩いて買い物に行きますが、知らない間に濃いレンズになってくれるこのメガネのお陰で歩いていて眩しいと感じる事は一度もありませんでした！真夏の昼間はサングラスが手放せなかった私も、このメガネが十分その役割を果たしてくれました。サングラスを持ち歩く必要もなくなり荷物も少なくなって身軽です。メガネを入れたメガネケースって意外と重さもあるしかばんの中で場所を取りますもんね。
５、紫外線はいつもあなたの周りに
これが一番の驚きでした。普段日光を感じないようなシチュエーション、すなわち曇りや雨の日でも屋外ではうっすら色が変色するんです！紫外線を浴びることで体内でビタミンＤを生成することができる為、ある程度の紫外線はもちろん必要です。ただ、目にとってはよくない事ばかり起こり得ます（白内障、黄斑変性、角膜炎等のリスク有り）。昨今のメガネレンズは透明でもＵＶカットされていますのでメガネをかけていれば安心ですが、裸眼の場合は曇りや雨の日でも油断できませんね。調光レンズは紫外線探知機でした！スキンケアメーカーが日頃のＵＶケア（日焼け止め）の大切さを謳うのもよく分かります。
５´、まさかの車内でも！
５の続きになりますが、ＵＶカットしてくれてるはずの車のガラス。我が家の車種に限ってなのかもしれませんが、私の紫外線探知機は反応し薄っすら変色しました。車のガラスも１００％ＵＶカットする訳ではないこと、調光レンズの反応の良さ、それぞれを示す実例です！
実は先述した可視光調光というレンズも存在し、可視光、すなわち紫外線だけではなく光に反応して色が変わる為、運転の時に色が変わることを望まれる方はこちらをチョイスされます。（車の中ではそれ程真っ暗にはならず、中程度の濃さです。）ただしこのレンズもかけている人の意思で色を変える事はできない為、光に対する感度が高い分ＴＰＯに応じたレンズカラーが気になる方は注意が必要かもしれません。
６、人からはほとんど気付かれない（気付いてもらえない）
「何そのメガネ！！」って驚いて欲しかったのに…（笑）友人や実家の家族、今のところ誰も指摘してくれません。変色・退色のスピードがゆっくりなのもその理由でしょうか。さっきはサングラスをかけていたけれど、気付かぬうちにメガネに変えたと思っているのでしょうか（私が最初そう思ったように）。いいもん、自己満足だから！
しかーし、これまでにたったお一人だけ、「それ調光レンズですか？」とお声かけ下さった方が当店のお客様のＴ様。たまたま私がそのメガネをかけて店外から帰った際にお店にいらっしゃり、数分経って退色したレンズを見てそう言って下さいました！流石メガネ好きのＴ様。ありがとうございました～（嬉泣）
以上が私独自の感想です。
いかがでしたでしょうか？
調光レンズに興味はあるけれどどんな感じなのだろう？と思われてらっしゃる方の参考になればと思います。
一つ言えるのは、人生初めてのメガネ、もしくはメガネは1本しか持たないという方にはおすすめしません。
あくまでも機能性カラーレンズの一つですので、本来の視力矯正の役割とは違う機能に焦点を当てている為、活躍する場が限られてしまう可能性があるからです。（裸眼、もしくはコンタクトの上から度なしの調光レンズを使われる方はこの限りではありません。）
普通のメガネでの生活に慣れ、2本目3本目でレンズの機能にもこだわりたいな！という方には是非お試し頂きたいレンズです。
当店ではお持ち込みのフレームも承っています。
サンプルレンズも常備していますので、気になった方はお問合せ下さい。
最後に調光レンズに関するこぼれ話を一つ。
ベテラン調光ユーザーのお客様との会話です。
調光レンズのメガネを既に数本お持ちでしたが、この夏も当店で新たに一本お作りになられました。
お渡しも終わり、後日かけ心地の調整で再来された時の会話です。
私「色の変わり具合どうですか？」
お客様「どうだろ？？色変わってるかなんて分からないから。」
いちいち色の変わり具合を気にしてないとのこと！
まさしくその機能面にご期待され、これまでもお外に出られた時に視界が楽になるこのレンズに満足され、再び調光レンズをご指名下さるのでしょう。
色の変化気にしまくりの素人調光ユーザー（私）とは大違いのご反応でした～！
草々
水谷（妻）
名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト
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