遠近両用メガネが使えません、、、

前略

今回のタイトルのように
「遠近両用メガネが使えない」

または
「遠近両用レンズってフワッとして使いづらいって人から聞いた」

「過去に眼鏡屋さんで一度作ったけど、使えなくてあきらめた」

     

このように遠近両用レンズをマイナスイメージに捉えてらっしゃるお客様は少なくありません。

本当にそうなのでしょうか?

     

     

率直にお伝えすると

「否!」

です。

もちろんどなたでも使えるわけではないのですが、当店では大半の方がご使用頂けるようになっています。

なぜか?

「お一人お一人に合う処方度数の見極めを慎重に行うから」

この一言に尽きます。

       

遠近両用 眼鏡

    

昨今の遠近両用レンズ(累進レンズ)はひと昔前と異なり境目はなく、見た目は普通のメガネとなんら変わりません。

ちなみに下の写真はレンズの下に窓がある昭和時代の遠近両用(=バイフォーカルレンズ)。
ご希望であれば今でもこのような遠近両用レンズをお作りすることも可能ですよ☟

     

外観的にも周りからそれが遠近両用眼鏡と分からず、以前のように遠くも近くも快適に見ることができれば、そんな良いことはないですよね。

ただ、作ったは良いが使えない方も実際いらっしゃるのは残念、、、

     

解決法はシンプルで、遠近両用レンズ(中近両用や近用ワイドレンズも含めた累進レンズ)は「最適な処方度数があってこそ」と私は思っています。

もとい、単焦点レンズもそうですので全ての眼鏡が「最適な処方度数があってこそ」なんですね。

      

眼鏡処方 検眼データ 2

      

眼鏡のレンズ度数は「0.25」きざみ。

「度数を一段階上げる、下げる」というあのきざみです。

この「0.25」の差がとても大事。

ただの一段階ではありません。

特にどんなタイプであれ「ゆれ、ゆがみ」が発生してしまう遠近両用レンズですと、その一段階の差が顕著に出てしまいます。

はっきり言うと、お客様がどれだけ高額な金額をレンズに掛けたとしても、この「0.25」の処方の差の違和感はカバーしてくれないと思います。

今回のタイトル「遠近両用が使えません、、、」の大半は、処方の見極めのあまさが原因と当店は考えます。

     

眼鏡レンズ 仮枠レンズ

        

同じように見直しが必要な方の中でも、特にメガネをこれまでの人生でほとんど使用したことがない45歳以上の方はなおさらです。

「近くが見えなくなってきたので、今まで通り遠くも見えた上で、近くも見ることができる遠近両用レンズにしたい。」
とお越しになられたほぼ初メガネの方に対しては、より処方に慎重さが求められます。

        

理由は乗り越えなければいけないハードルの多さ

①メガネをかけること自体への慣れ

②メガネレンズを通して見る独特な視界への慣れ

③小さい頃から近眼メガネをかけ慣れた人でさえも感じる、遠近両用メガネ独特のゆれ、ゆがみ

この3つのハードルを乗り換える為には慎重な見極めが必須であり、自然に慣れることはほとんどあり得ません。

      

もしどこかの眼鏡屋さんが初めて遠近両用レンズを購入した際、ゆれ・ゆがみを感じたあなたに対して、

「みなさん最初はそうですよ。しばらくすると慣れますから。」

と仰るなら、その一言におそらく確証はないでしょう。

        

当店はお一人お一人が〝約二週間〟で①~③のどこまで慣れることができそうなのかを時間をかけた検査で見極めていきます。

この二週間という期間は「人がメガネを使えるかどうかを判断する一杯いっぱいの期間」。

ちなみにその〝二週間〟は私が眼鏡専門学校へ通っていた時の大先生(オプトメトリスト=認定眼鏡士SSS級)からの受け売りです(笑

しかし実際、私もこの業界に18年もいると経験上この〝二週間〟は確かだなと感じています。

     

      

  

当店は先の①②③に対する人それぞれ感じ方の異なる眼鏡への慣れを、「0.25」という度数のコントロールでその人が使えそうなベストな処方へと導くことをお約束します。

       

この〝見極め〟のための検査時間は最低でも30分はかかります。

もしあなたが

「眼鏡屋さんの検査は30分もかからなかったけど遠近両用、普通に使えているよ」

という方がいらっしゃれば「目の質がとても優れている」か「人並み以上に遠近両用レンズへの耐性がある」、はたまた「運が良かった」という可能性が高いかと。

現在の日本の眼鏡業界は他の先進諸国とは異なり充分な資格制度もなく、その「たまたま」や「個々人の目の質」にあまえているのが現状なのですが、、、

        

何れにせよ、使えている方は良しとして、問題は使えていない方です。

・眼鏡を初めて掛けて、それが遠近両用レンズであって使えなかった方。

・眼鏡には慣れてはいるが遠近両用レンズになるととたん使えなくなる方。

もし以前に30分以上の検査をしていないのであれば、決してあきらめてほしくはありません。

30分以上の検査の流れ☟
問診(5分)⇒予備検査(5分)⇒本検査(15分)⇒装用テスト(10分)

※検査項目が増えますとさらに時間を頂きますがご了承下さい
※基本的に米国式21項目検査で進めます
※ホームページ内にあるコンテンツもご参考にして頂ければ幸いです

時間をかけて適切に処方された遠近両用レンズは使い方をマスターするととても便利なアイテムとなります。

「どなたでも使えます!」

とは決して言い切れませんが、一部の方(ステップを踏む必要のある方)を除いてほとんどの方が使いこなし、強い味方になってくれると思います!

        

        

では、改めて遠近両用メガネは具体的にどんなシーンに便利なのか?

・お仕事や家事の最中の、携帯電話(スマホ)のメールやLINEのチェック

・ 買い物などの外出時、商品の値段や食品の成分表等の細かい字を見る

・外食に行ったときにメニューブックを見る

・本屋さんや、コンビニに行ったときのちょっとした立ち読み

・お車の運転時、カーナビを見る

・腕時計で時間を確認したり、スマホ・タブレットの地図を見る

などなど、

これらのことが最近ままならないのであれば期待して良いですよ!

        

ただしポイントは何度も言いますが、

先に記したハードル①②③と、処方度数の見極め。

一筋縄ではいかないところです。

     

      

ご興味を持って頂いた方は時間だけ余裕をみて頂きご相談頂ければ幸いです。

その際に現在ご使用の眼鏡や、使えなかった眼鏡をお持ちください。

また、コンタクトレンズユーザーさんであればその度数が分かる(使い捨てのパッケージに記載)と、よりベストな処方へ導くことが可能です。

材料は多いに越したことはありませんから。

また昨今は各レンズメーカーさんから多種多様な眼鏡レンズが出ています。

適切な処方度数に加えて、取り扱いのあるレンズメーカーさん(6社)の中から最適な設計をアドバイスさせて頂きます。

       

もちろん当店のフレームではなく他店様で購入されたフレームやネットで購入されたフレームのレンズ交換でも喜んで承ります。

『40歳を過ぎても遠方、近方を無理なく見ることができる快適な視界へ』

ご来店お待ち申し上げております。

草々

店主 水谷

名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト

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