オーダーメイドで仕立てる眼鏡レンズとは?

「インディビジュアルレンズってどうなんですか?」

とお客様からリクエストがございましたので、今回は〝ミルヒト視点〟での見解を記したいと思います。

       

「インディビジュアル」を和訳すると

individual(形容詞):個々の、独特の、特有の、個性を発揮した

と出てきます。

わかりやすく言うと、その人その人のために作られたオーダーメイド感覚、仕立てるレンズです。

そもそも眼鏡は「度数設定、レンズ設計、フレームのフィッティング」など既にオーダーメイド感覚が強いアイテムです。

ヒトの感覚(五感)で8割以上の情報を得る〝視覚〟をフォローするアイテムになりますので当然と言えば当然でしょう。

      

今回は各レンズメーカーさんの単焦点レンズ、累進レンズ(遠近両用や中近両用)において、〝さらなるオーダーメイド感覚を得ることのできる〟最上位の「インディビジュアルレンズ」についてのお話です。

     

「そもそも、いったい何がオーダーメイド(=インディビジュアル)なのか?」

①フレームの玉型形状やカーブ

②かける方のフィッティング位置

が主なのですが...

①に関してはイメージしやすいかと思います☟

②はわかりにくいと思いますが、端的に言うと眼鏡レンズと目と顔の位置関係になります。
以下を参考にして下さい☟

       

ざっくりとお分かり頂けたでしょうか?

     

②を補足させて頂きますと、お求め頂いたフレームをお客様の顔にしっかり合わせた(フィッティングした)あと、
「前傾角」「頂点間距離」「そり角」の3か所を測るのです。

        

     

主にこの①②を考慮することによって、収差(ゆれ・ゆがみ)の補正が高レベルで可能となり「快適に見ることのできる範囲」が広がるわけですね!

「視界がスッキリする!」とでも言いましょうか。

        

インディビジュアルレンズはこれらを考慮して作る特別なレンズということになりますが、その他にも各レンズメーカーさんによって特色が異なり、「左右の度数差」「両眼バランス」「リスティングの法則」などを独自の技術で設計に落とし込んでいます。(詳しくは店頭でお話ししますね。)
   

          

ミルヒト おすすめ 眼鏡店

        

ここから少し、インディビジュアル(=オーダーメイド)レンズに対する当店の考え方を記します。

        

一つは②のフィッティングと計測方法について。

計測ツールは何社からも出ていますが、当然、計測数値もまちまちなわけです。
ツールによって数値が異なるのは仕方ないとして、私が大切に思うことは「計測時に理想的なフィッティング状態を作り出すこと」と「常に良いフィッティング状態でかけておく」ことだと思います。

計測する時点で正しい位置でかけていなければ元も子もありません。

また、せっかく3か所を計測してそれを反映したレンズな訳ですから、日々の生活の中でのかけ方のズレでそのレンズの最高の能力を発揮できないのはもったいないですよね。

すなわち定期的にフィッティング状態を確認し調整する作業が必要だということです。

         

もう一つは、最終的に大事なのはやはり〝処方度数〟であること。


レンズ設計やレンズコーティングというのは「ベースとなる正しい度数」があってこそだと思うのです。
それに加えて今回のオーダーメイドレンズの設計が備われば鬼に金棒!

最高の視界が得られるのではないでしょうか。

当店でもインディビジュアルレンズをメーカー各社でご用意しております。

単焦点レンズであれば
「HOYA・RFIシリーズ」「NIKON・シーマックスシリーズ」「カールツァイス・Singleインディビジュアルシリーズ」など

また遠近両用(累進)レンズであれば
「HOYA・BOOM雅シリーズ」「NIKON・ロハス100シリーズ」「カールツァイス・Progressiveインディビジュアルシリーズ」など

       

もちろん認定眼鏡士SSS級(JOAオプトメトリスト)による米国式21項目に基づいた両眼視機能検査とフィッティングを時間をかけて行い、またお渡し後のフィッティング状態も、メンテナンスと併せて確認させて頂きます。

         

最高クラスの眼鏡レンズでこの上ない快適な視界を味わって頂くこともメガネの醍醐味の一つですね。

        

先日「インディビジュアルレンズをオーダーしたい」とピンポイントでリクエストされたお客様が、出来上がったメガネをかけた時のご感想がこちら。

『コンタクトに近い世界じゃないですか!』

まさにこれが全てを物語っているのかもしれません。

そのお客様はビッグシェイプの(レンズ幅が上下にも左右にも広い)メガネを複数所有されており、それまではレンズの端に行くほど見え方に揺れや歪みがあることを気にされていました。

      

それが、インディビジュアルのレンズに変えた際にこのご感想でした。

「コンタクトの世界=視力もしっかりと出てかつ、ゆれ・ゆがみのない世界」

ですから。

     

時間とお金をかけてでもこだわって作る価値があるかもしれません。

ご興味がある方は是非、話を聞きに来てください。

草々

店主 水谷

名古屋市千種区春岡通6-7
眼鏡店 ミルヒト

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